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数理計画やORを活用したデザイン支援システム構築案


私は現在、パッケージデザインに用いるグラフィックデザインの研究開発に携わっています。

その研究開発業務のうちの1つに、色彩感性情報処理を用いたデザイン支援システムの開発というテーマがあります。

感性情報処理は一般的に情報工学や人間工学、システム工学の範囲に入りますが、実際には理学、工学、医学、心理学、芸術学などを含めた学際的な分野になります。その為私の今後学んでいく姿勢は、広く科学技術全般を網羅して、そこから独創的な全く新しい技術を生み出すというよ うにと考えています。

色彩感性情報処理を用いたデザイン支援システムを開発し、デザイン、色彩分野における顧客要求の表現、獲得、分析を行うことが目標のうちの一つですが、このデザイン支援システムにおいて、数理計画やORを活用する必要も十分にあると思えます。感性情報の最適化とも言えるでしょう。

例えば人間が視覚で脳に伝達される色彩を、専用の数理モデルを編み出し、コンピュータ上でシミュレーションを行うことが考えられます。通常、コンピュータやモニター画面での色の表現はRGB加法混色でありますが、自然物を目で見る場合、対象物に光が当たったときの可視光線のスペクトルの透過反射具合であるため、モニター上で自然物と同じ色彩表現を行う場合、スペクトルの透過反射具合を数学的に解析し、そこから導き出された数式をプログラムに組み込む必要があります。この方法が成功できれば、デザインを作り出す段階において、モニター上で製品の仕上がりが正確に把握でき、商品企画のデザイン選定などで意志決定を支援でき、デザイン戦略を考えるうえで非常に有効なシステムとなるでしょう。

またランチェスターの2次法則をデザイン分野に応用することも考えられます。デザイン制作における手法のうちの一つに“抽象化”というものがあり、これは写真画像などをデフォルメし、簡略化しシンプルなデザインに仕上げることであるが、通常デザインを抽象化する場合、デザイナーの感性でアナロジックに抽象化するのですが、ランチェスターの2次法則に基づき、それぞれの配色の分布面積を2乗して、それぞれを相殺させ、抽象化を行うことも考えられます。デザイナーの感性は数式モデル化しづらいが、ランチェスターの2次法則を用いて、分布面積と抽象化の関係をモデル化できれば、どの程度抽象化すれば拡販効果が高いかなどが分析できるのではないかと思います。ただデザインには“意表をつくデザインがヒット”などのように不確実な要素がたくさんあり、簡単な数式では収まりきれないところもあるので、非線形的もしくは複雑系的な要素がかなりあると考えられます。

知識が全てではないとは思いますが、知識が新しいものを生み出す種になると思います。数理計画やORをデザインや色彩分野に活用させることにより、今までにない全く新しい物を生み出したいと思います。




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